印の種類と用途
[個人印]
私印(個人の印章)には主に、実印・銀行印・認印の3種類があり、
それぞれに使用する場面は異なり、印自体が持つ意味や役割も違います。
用途に合わせて正しく使い分けて下さい。
法律上の権利と義務を伴う印章。
役所に印鑑届けをして、不動産記公正証書、金融等印鑑証明が必要な重要書類に用いるものです。本人の象徴である実印は、保管にも注意を払いましょう。
実印登録
原則、16歳以上は、住民登録済みの市町村の役所で登録可能です。登録できる印章は各自治体により多少変化しますので事前に確認が必要です。
金銭・財産管理全般に使用。預貯金の為には登録する必要があり。また、実印との混用は「家運を傾ける」と伝えられます。安全の面からも必ず使い分けをしましょう。
通帳の副印鑑が消えた理由
各金融機関では偽造犯罪防止の為、副印鑑の廃止が進んでいます、我々の側でも通常使う印章との混同を避ける自衛意識が必要です。
所持する人の家銘を示す印章。
認印は、「認めた」「承認した」という意味で使用します。日常最も使用する機会が多い印章ですが、他の印章と変わらない責任が生じます。慎重に使用しましょう。
認印の重要性
出生届、入学、婚姻、就職、死亡届に至るまで人生の様々な重要な場面でも必要になる認印。実は本人と家族を守る重要なものです。
殆どの自治体で登録できない印章
(1)氏名以外の事項を表しているもの
(2)ゴム印その他の印鑑で変形しやすいもの
(3)印影が不鮮明なもの
(4)外枠、印刻の一部が欠けているもの
正確には、印鑑の「鑑」と言う字は(かがみ) と言う意味で「印をかがみに写す」則ち、印影(朱肉で捺印したもの)を指し「印」本体のことではありません。ここでは「印」本体のことを印章と呼びます。
長く鑑定をしていると、時々いわゆる「一流の人」と周囲から認められている方々に出会う事が有りますが、驚く事に、ほとんど例外なく吉相鑑定印をお持ちです。それも、成功してから作った方は少なく、下積みの時代や子供のころに両親が作られている方が多いようです。もちろん吉相印さえ持てば良いというものではないのでしょうが、なにか「印」が、人柄や生き様を表している気さえしてきます。
反対に中には「印鑑なんて、どうせ形だけのものだから、間に合えばなんでもいいや」と言って欠け印を使っていたり乱雑に扱っている人を見かけますが、その人がどんな考えを持っていようが、世の中は「印」を通して、その人の本質を評価しているものです。
先日、私の知り合いの経営者も、「どんなに学歴が良くても、履歴書に印鑑の無いものや雑に押してる人は採用しない」と本音を洩らしていました。
処分した方が良い凶相印の例
正円は、円満具足・完全無欠の象徴といえます。したがって、円の輪郭が欠けていることは、幸運のしるしの破壊であり、八方位に示されている運勢の部位どうりに凶運が訪れる事になります。使用していなくても、まれに、身代わりとなって欠けたり、割れたりした方もいらっしゃいました。もし欠け印が見つかった場合は、直ちに封印し、所定の手続きをとってください。
別名、鬼門彫りと言って家相でご存知の北東、南西の方位に文字が張り出し、鬼門張りの凶相になっている物で、才能運と蓄財運が空白になる事から、努力が報わず、無駄な出費に悩まされる事となります。その他対人関係、家庭内でもつねにごたごたと苦労が絶えない凶相印です。
この四つ割り印に関しては一概に凶相とは言えません。大富豪でこれから世の為に富を還元して行こうと決めた人には、障害なくお金が出てゆくので吉相印となります。例えると、印面は水をたたえた池で、上下左右に接触店が無い為、そこから水が流れ出るという暗示があり、現在私たちが使っている日本銀行券にも使われている印影です。運勢抑圧型の印で一般の私印としては凶相印に分類されるでしょう。
印章は本人の分身とされます。こういう継ぎ合わせ印を使っていると次第に運命のリズムが狂い、なにをやっても中途で挫折する暗示が生じます。才能ある人や努力家で、だれもが成功を疑わないような人の人生が、突然狂い始めだす場合、継ぎ合わせ印を使っている場合が有ります。あわせたものは、いつかは離れるという天地の理法にしたがって、自然に挫折の運命をたどります。
親の形見だからと、亡くなったご両親の印鑑を彫りなおして使われる方がいます。長く子孫に伝えたいという考えの人もいます。心がけとしては大いに結構なのですが、他のものならともかく、印章に限っては、絶対にいけません。事実、不幸な例をあげたらきりがありません。印象は一代限りのものと肝に銘じておいてください。亡くなった方の印章は、本人と共に供養して、お墓か、土に返しましょう。
印材はもともと自然の生気を尊ぶものです。目印やキズをつけて運命の流れを乱さないよう気をつけてください。家庭運悪く、落ち着きがなくなる傾向にあります。ともかく、目印やエグリを当てにしなくては正しく印が押せないようでは、社会人としての資格を疑われてもしがたありません。印材は本人の体にも例えられます。中央部を欠く事になるので、胃腸や腰などに注意してください。
俗に言う「三文判」中には認印の事を三文判と誤解している方がいるのでここで少し説明します。「三文判」とは「三文の値打ちも無い」という意味で、要するに「安物の印」ということです。小判形は円満具足の正円から両側をそぎ落とし、その部分の吉祥の意味までそぎ落とした消極印になっています。苦労ばかりの受身印で財運なし。下積みの生活から抜けきれぬ貧相印とも呼ばれます。早めに処分しましょう。
遊印・雅印などに使用するのはかまいませんが、これを私印として使うのは避けた方が良さそうです。水晶は地のパワーを持ち使い方によっては大変な効果を生み出しますが、印章として使用するにはどうも相性が悪いようです。これを使っている方は不思議と対人トラブルや金銭トラブルに巻き込まれる傾向にあり、健康障害や精神的に不安定になる場合が多いようです。
俗に、「安物買いの銭失い」と言いますが、合成樹脂のラクト製品や熱処理をした人口製品が良い訳はありません。これは陰にも陽にも当てはまらない、所謂「死印」と呼ばれるものです。自分の分身に死んだものを選びたい人は居ないと思います。・・とにかく、「死印」を使っていては運が開ける事は望めないでしょう。
印 相 八 方 位
印相八方位は通常の方位図面と違って南を上にして考えます。お使いの印章の方位により本人の運勢を判断します。
ご自身の印章をこの図に当てはめて運勢の強弱を確認できます。